2011年7月7日木曜日

美術団体展紹介(9) 第79回版画展


第79回版画展を迎えた版画展のご紹介です。


 

<概 要> 

社団法人 日本版画協会は、1931(昭和6)年に、三井鶴三、織田一磨、恩地孝四郎、前川千帆、川上澄生、永瀬義郎、藤森静雄、田辺 至ら日本創作版画協会の会員28名、岡田三郎助、大久保作次郎、中村研一ら洋風版画会の同人4名、および梅原龍三郎、長谷川 潔、河野通勢、清宮 彬ら無所属作家11名の、当時版画に携わる作家たちの大同団結、協力一致の組織として岡田三郎助を会長にして設立されました。

<趣 旨>

日本版画協会設立の主旨はその前身である日本創作版画協会を引き継ぐものでしたが、その三本の柱のうち、第一の「帝展に版画を受理せしむる事」はいち早く 実現して版画芸術の正当な価値観を世に問い、第二の「東京美術学校に版画科の新設」は、その後の多くの先輩諸氏のたゆまぬ努力によって、美術系の大学に版 画科、版画コースが設けられるようになり活気あふれる現況を見るにいたりました。
そして第三の柱「国際展開催と日本版画の国際化」は、前述のフランス政府後援によるパリでの『日本現代版画とその起源展』を皮切りに、1936年から翌年 にかけては、アメリカ各地からロンドン、リヨン、ワルシャワ、ベルリンに『日本現代版画展』を巡回し、戦後もそれらの活動に続いて、オーストラリア、メキ シコ、サン・サルバドル、アメリカ、イスラエル、ユーゴスラヴィア、スイス、スウェーデン、台湾、その他各地で日本版画協会の海外展を開催してきました。 また国内では、近いところで2006年にタイ、2008年にアメリカ現代版画の特陳をし、2007(平成19)年には『Prints Tokyo 2007』として国際公募を、あわせて国際版画シンポジウムを開催、版画の国際化に寄与してきました。
一方、国内では春の本展とは別に「巡回展」制度を設け、1970年代の一時期の中断を除き、戦前より各地で巡回展を催し今日にいたっています。これは版画の啓蒙、普及という協会当初からの活動方針に則ったものです。
現在、200余名の会員、190余名の準会員を擁す日本版画協会は、その前身である創作版画協会から数えると90余年の長きにわたって活動を継続してきたことになります。それはこの国の版画芸術の歩みそのものといえましょう。たえず先人の努力を継承、顕彰し、また研究、発展させるとともに数多くの新人作家 を育成しながら、歴史をつくってきました。

※日本創作版画協会とは.....
日本画、洋画と並ぶべき版画の独自性を主張する為に、1918年(大正7年)に、山本鼎、戸張孤雁らで設立されたもの。



<名 称>  第79回版画展

<会 期>  2011年8月10日(水)~8月14日(日)

<会 場>  京都市美術館

<巡回展>  無し 

<規 定>  公募展未発表の版表現されたものとする。

<サイズ>  A部門 額外寸が75×60cm以上 200×200cm以内 1人3点まで

                    B部門 額外寸が75×60cm未満 1人3点まで


<点数>   A・B部門ともに1人3点まで

<出品料>  1人3点まで、10,000円

<搬入日時> 2011年7月20日(水)~21日(木) 

<搬入場所> 日本美術商事株式会社 作品保管倉庫(台東区) 

<入選発表> 搬入時に提出された返信用封筒を使用して郵便を発送し出品者に通知。

<賞>     第79回日本版画協会賞・山口源新人賞・新人賞・京都展記念賞 他


作品公募の請求は下記事務所まで

(社)日本版画協会 事務局
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南4-51-1高架下61・62北側
TEL/FAX:03-6379-9596



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