公募展に出展すると額縁はなぜ傷つく!?
公募展に出展するのに、せっかく新品の額を取り付けたのに一回で擦りキズだらけに…という経験はありませんか?
----- 実はそれにはそれなりの理由があるんです。
中規模以上の公募展は全国から数百点の作品が集まり、大規模なところでは数千点に及ぶこともあります。
搬入会場ではまずそれらの作品を数十点も重ねて立てかけて山にして保管していきます。
まずはここで額縁にかなりの負担がかかることが想像できますよね。
次に審査。
この大量の作品を順に1~2点くらいずつ審査員の前に出していくのですが、これがなんと秒単位で進行します!
1~2日間で全作品を平均3周くらいもまわすわけですから一般の人の美術鑑賞から考えると、想像もできないすさまじいスピードです。
ここで仕分けされた作品は移動しながらまた積み重なっていきます。
展示時もまた額縁にとっては災難な場面。
美術館ごとに専用の金具を取り付けなければならないので、額の裏面には穴が…。
美術館の展示方法によっては金属製の受け台に直接作品をのせるしかない場合もあります。
これらのことから公募展では額縁をまるっきり無傷に保つことは不可能に近い状況なんです。
公募展に出展したら額縁は多少キズつくのが当然!と思っておきましょう。
ただ誤解しないでくださいね。これら額縁にとってはキビシイ作業工程も、限られたスペースや時間、人員で展覧会を運営しなければならない公募団体にとってはいたしかたないことなんです。
出品料や入場料で儲けて潤沢な予算が?!…なんて大間違い!
少しでも出品者を増やし、ひいては美術界の発展のために、ほとんどの団体はギリギリもしくは赤字なのに手弁当でがんばっているんですよ!
大きな企業の開催するコンクール展もまたしかり。
多くは新人アーチスト発掘という社会貢献が目的です。
ちょっとお話が脱線してしまいましたが、公募展につける額縁は「絵を飾る」という他に「絵を保護する」という意味合いが含まれます。
実際展覧会作業中の絵の破損を防ぐ目的で「額装」を義務づけている団体も多くあります。
ではどんな額縁を選べばいいのか?!
◎アルミ製などの丈夫な金属製の額縁
たとえばこんな…
http://www.rakuya.com/frame/alumi/index.html
これらは取り外して何回も使えます。
◎見栄えの良い木製でも安価な仮縁
http://www.rakuya.com/frame/section/index.html
これも数回は使えます。
◎そして「レンタル額縁」!
http://www.h-and-a.co.jp/serv/koubo.html#rental
かさばる額縁がアトリエを占領することもなく、作品の移動、保管、輸送も軽くて楽々!
◎最後に「棒縁取付サービス」!
これは木の板を仮額として作品の四辺に取り付けるもの。
額としての印象が薄いので、普段額をつけないタイプの絵の公募展出展時の作品保護用として人気があります。
作品側面を傷つけない「裏止め」方式も承ります。
http://www.h-and-a.co.jp/serv/koubo.html#rental
※さあ、公募展に適した額縁をとりつけて楽しく出展しましょう!!
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