2012年8月20日月曜日

「コンクール展」と「美術団体展」って?!



いよいよ秋の公募展シーズンが始まる、ということで当ブログでも連日主要公募展出品募集のご案内をしています。


今回は初めて公募展に挑戦しようとお考えの方に、大きく2つの分野に分けられる「コンクール展」「美術団体展」についてご紹介します!

どこかで作品を発表したいんだけど、いろいろある公募展からどこを選んだらいいんだろう?…という方の参考になれば幸いです!


■コンクール展(大賞展)とは…


美術館や企業、自治体などが主催するもので、応募者が作品の優劣を競います。
入選者・受賞者の数は比較的少なめ。
しかしながら、受賞者には高い賞金が出たり、作品が買い上げられることも多い。

出品料を支払い応募します(無料のものもあり!)。

 

出品者全員が毎回ゼロからの審査なので『一発に賭けるタイプ』にお勧め。



新人発掘が目的の場合が多いので、学生や若い世代に人気があります。

※審査員は、美術評論家・著名な作家・学芸員・主催企業のトップなど。


出品point!

入選作品の展覧会や画集を見て、コンクール展の傾向を把握することが大切。
また審査員の顔ぶれも、そのコンクール展の傾向を判断する重要な材料です。
具象・抽象・現代美術などのジャンルや、作品の素材をチェックして、自分の作風に合ったコンクール展に出展しよう!




■美術団体展(日展、二科展など)とは…


美術団体が主催する展覧会。基本的に年一回毎年開催しています。
美術団体は委員、会員、準会員、会友などの出品作家達自身から成る構成員で運営されています。
一般出品者が委員や会員になるためには毎年出品、入選してその団体展で受賞を重ね徐々に階級を上げていくことが必要になります。

一般出品者は出品料を支払い応募します(構成員は会費制)。


一般出品者以外は落選はほとんどなく、階級も降格することはないので 『コツコツ型で安定を求めるタイプ』にお勧め。



※審査員は、その美術団体の構成員が中心。他に美術評論家など。


出品point!

委員や会員の作風を見て団体の傾向を把握しよう。
気に入った作品の作者(構成員)の主催する絵画教室があれば、そこに入会するのも出世の近道かもしれません。

一般的に・・・
団体の知名度が高い大規模団体展 ........ 入選確率が低い
団体の知名度が低い中小規模団体展 ...... 入選確率が高い(初出展大歓迎!)

どちらを選択するかはあなたの考え方次第!




作品を出展し、評価を受けてみることは、新しいステージへの第1歩です。自分の作風や特色を生かした公募展を選んで出展しましょう!





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