2013年7月8日月曜日

巻絵で運ぶ!?



昨今、大手宅配会社が続々と大型荷物から手を引いているのをご存じですか?

「個人宅宛ての大型荷物はもう運びません!」といきなり宣言してしまうのです。




なぜか?!…実はこういうことらしいんです。

ネットショッピングが急速に盛んになって、それに伴い個人宅への荷物も増え、それとともに大型荷物の配送もどんどん増えていきました。

もともと価格競争の激化から、採算が合わなくなってきていた大型荷物が増えることは、運送屋さんにとって非常にネックになってきてしまったというワケです。




だからと言って、いきなり「もう儲からないからやめた!」と簡単に切り捨てるのもあまりに無責任な話だと思いませんか!?




…で困った利用業者たちは、まだ大型荷物を扱っている数少ない運送会社に当然集中しますよね。

すると今度はこの運送会社がパンク状態になって、その解決策としてなんと一斉に料金を150%~200%以上にもなる引上げに踏み切るっていう、とんでもない事態に陥っているのが現状なんです。




この事態は私どもの業界にもかなりの影響があります。

美術梱包した公募展出品用絵画は、まさにこの「個人宅宛ての大型荷物」にあたりますからね。

ハート&アートでも、サービスをご利用のみなさんにご迷惑がかからないよう早急に打開策を打つべく奔走している次第であります。(しかし多少の値上げはやむを得ないでしょう…)




こんな時にふと思い出すのが油絵を「巻絵」状態にして運ぶ方法。

昔は「大型荷物」はすごく輸送コストがかかったので、実はこの方法がポピュラーだったんです。


アトリエで完成した油絵を木枠から剥がして、キャンバス一枚にして丸めます。

これを紙やプラスチックの筒に入れてコンパクトな荷姿で、ハート&アートみたいな美術業者に送付。

受取った業者は貸木枠に再び張りこみ、さらに貸額縁を取付けて出展!! という非常におもしろいシステムのサービス!

このままいくと、今ではなかなか見なくなったこのサービスを見直すことになりそうな予感…。



みなさんもキャンバス張り、剥がしに慣れておいた方がいいのかも!?





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