2013年4月1日月曜日

個展を開催しよう!



当ブログの「作家応援!」シリーズでは数々の個展を紹介しています。

ここでは「個展を見に行きましょう」という観覧者向けにお届けしているのですが、では開催する側になるにはどうしたらよいのか?!というお話をしてみたいと思います。


いざ個展を開こうとすると
一番重要なことなのに一番難しいのが「画廊の選び方」

いったいどうすればいいの?



ではまずは画廊についての基礎知識。

最初に知っておきたいのは、大きく分けて次の2種類の画廊があるということ。

●企画画廊 ……画商が経営している場合が多く、その画廊が扱う作家の企画展や常設展でコレクター向けに販売することによって成り立っている。会場提供や宣伝広告費、場合によっては額装など、展覧会に関わる費用は画廊が負担する。作品が売れた場合は、販売価格の30~50%が画料として作家に支払われる。

●貸画廊 ………画廊のスペースを有料で貸し出すことによって成り立っている。
案内状製作や展示作業などすべてを作家側が行う。
作品が売れた場合は手数料として販売価格の10~30%を画廊側に支払う(買ったのが画廊の顧客か作家の知人かでパーセンテージを変えているところもある)。
美術に意欲的なオーナーは、利益度外視で自分好みの企画展を年に数回おりまぜることが多い。


企画画廊」は、飛び込みで自分を売り込んでも、肩書(美術団体での階級、コンクール展での受賞歴)や実績(個展・グループ展・企画展等)が無いとなかなか所属作家として取扱ってもらえません。
その実績をつくるためにも、まずは「貸画廊」で作品を発表しましょう。
ここでは「貸画廊」での個展開催を前提として解説をしていきます。



ではいよいよ―

画廊選びのポイント~予約方法


■どこで?どんなところで?

当然のことですが立地条件が良い(都市圏、繁華街など)ほど、スペースが広いほど、また会期が長いほど料金は高くなります。ここは自分のふところと相談ですね。

ただ交通の便が多少悪い閑静な住宅地の中にも、静かで良い雰囲気の画廊がありますし、作品によってはこぢんまりとしたスペースの方が展示した時の見栄えやまとまりが良いということもあるので、決して「安い=悪い」ということではありません。

なるべくたくさんの画廊を見て回り、自分の作品がその空間に飾られたところをイメージして選びましょう。



しかし、貸画廊といってもお金さえ払えば誰でも貸してもらえるというものではありません。

作品にはその画廊が許容できるレベルが求められるのはもちろん、画廊ごとの方向性(ジャンルやコンセプト、作品形態など)があり、それに合致していなければなりません。

めぼしい画廊を見つけたら、いつもどんな作品が展示されているかをチェックし、自分の方向性はそこにあっているかを確認しておきましょう。

またそういうところには、同じ趣味のコレクターや美術関係者が集まります。



作品レベルや方向性をあまり問われたくない、という方には公共の施設(市民ギャラリー等)をお勧めします。

画廊に比べ料金は格段に安くスペースも広いのですが、受付としてどなたか常駐していなければなりませんし、作品を販売することもできません。




■希望する画廊が決まったら…


目指す画廊のオーナーにアポをとり、自分の作品ファイルを見せながらお話しましょう。
作品ファイルとは、今まで制作した作品の写真や発表の記録を年代順にまとめた写真資料のことです。

作家活動をする上で必要不可欠のアイテム。

現在ではデータをCDやDVDに収録し、コピーをそのまま渡すのも良いと思います。

作品がオーナーに気に入ってもらえれば料金を引いてくれるかもしれません。うまくいけば企画展のお話も…。



■早速予約しよう!


個展が決まったら開催時期の予約を入れましょう。

基本的に画廊のスケジュールは一年先まで埋まっているので、次年度のお話になります。

春秋の良い時期をとるためにはできるだけ早めの予約が必要です。

予約と同時に契約となりますが、契約後一定期間内に料金の50%を支払わなければならないことが多い。


突然のキャンセルで急にスケジュールに穴が開いたところに、安価で入り込ませてもらえることも極稀にあるようです。






★さあ、画廊さえ決まればあとは制作に集中するのみ!

開催時期が近づいたらまた案内状印刷とか、搬入方法を決めるとかやらなければならないことが出てくるけど、そこはハート・アンド・アートにご相談いただければ幸いです!!

展覧会業務はすべておまかせ!!







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