2022年2月15日火曜日

「美術輸送を考える その2」 サービスを構築すること

 皆さま

 こんにちはご機嫌いかがでしょうか。

 ハート・アンド・アート スタッフ N👦 です。


 「美術輸送の抱える問題を考える その2」です。


 前回最後にご紹介しました「ドアドアパックサービス」はどのような成り立ちなの

かを少しだけお話ししてからサービス説明に入っていきたいと思います。

もう十年位前に遡りますが、美術団体展のアーティストは依然として大型作品の出

品傾向が続いていて、その出品団体でランクアップするとサイズを大きく出品できる

システムでもあるので、東京都美術館、国立新美術館を始めとして、主要都市の

美術館へ100号・130号・150号・200号と全国から本当に大作が集まっていました。

私たちも大型トラック2台3台と必要になる美術団体がまだまだ数多くありました。

しかしながら、ネット通販の利用加速で送料無料を豪語し、宅配便業者の値下げ競争

も受注のために激化していて、特に取扱量の少ない地方がその対応に苦慮し始めてい

たのもこの頃だったと思います。

そしてちょうどこの頃から、地方のアーティストが今まで運んでくれた宅配便業者

が運べないと急に言ってきて困っているので何とかして欲しいと各地からSOSの

電話が来るようになったのです。つまり宅配便の地方支店は担当エリアが広いが為

に、ネット通販で物量増の許容量オーバーを回避する為に、割安でリスクの大きい物

から切っていったのです。

東京に拠点を持つ美術専門業者の大半は、画材店から、あるいは美術館内の荷捌き

作業から派生した会社が割合に多いのですが、我々ハート・アンド・アートは物流か

ら始まった会社です。宅配便業者、一般貨物運送業者とのお付き合いを大切にしてき

ましたので、あの手この手でお困りのアーティストの輸送のお手伝いを協力各社に

相談して行っていました。

しかしながら、価格が安くできない、来年必ずしも同じサービスを提供できるか分か

らないという極めて不安定な状況で、この問題は年々全国に広がっていくことは察し

がついていました。そこで、さてどうしたものかとなったわけです。

元々地方から送られてきた絵画などを我々美術専門業者が受け取り、美術館への

搬入出代行をサービスの一つとして行っていましたので、東京から地方へ送り返すこ

とは契約した宅配業者に依頼する仕組みを確立していました。

各地方から東京間の輸送を何とかすればいいわけです。

しかし言うは易しでして、このサービスの実現にはたくさんの問題がありました。


「東京を一つの窓口にし、全国の支店の集荷を管理できるシステムをどうするか」

「安定した価格を提供できる運賃設定が果たしてできるのか」

「各地方から東京までの輸送リードタイムを設定できるのか」

「希望の集荷日を選択できるようにすることができるのか」

「宅配業者の輸送リスクを軽減するために梱包の強化をどうするか」


上記以外にも、細かい問題を含めればもっとたくさんの諸問題を契約宅配業者の担当

者様とご理解を頂けるよう粘り強く説明を続けながら、一つずつ時間を費やしてクリ

アにし、実現が近づいて最後の梱包が大きな壁になりました。宅配業者は梱包無しで

は運べない、手抜きの梱包で万が一破損が発生したらサービス提供を中断されて

しまう。そしてアーティストは、大きい作品を梱包する材料の入手が困難であった

り、女性アーティストも増えて梱包が得意ではなかったり、ご高齢者が増えたりと

年々その作業に苦労されていたのです。

アーティストにも宅配業者もメリットがある梱包って一体何なんだと、何か月も

かけて試行錯誤の結果、ドアドアパックサービス専用の折畳み式輸送箱ができたの

です。

アーティストには、

梱包材料を集めたり買いに行ったりすることが無くなる。

コンパクトで家に置いても邪魔にならない。

壁に立てかけてもできるスペースを取らない梱包設計である。

つまり女性でもカンタンに梱包ができる。

宅配便業者には、

とにかく丈夫で安全である。

専用の輸送箱で持ち運びしやすい。

輸送箱を運ぶだけでも運賃が発生する。

この三方両得👍の完成により、ドアドアパックサービスはついにサービス提供が

開始されたのです。

ふぅ~ちょっと熱くなりました (;^_^A 書き出すだけでも大変です。

ドアドアパックサービスの具体的な説明は次のブログにいたしますね。

この便利なアーティストの為に作ったドアドアパックサービスをもっと知って欲しい

です。

ハート・アンド・アートのホームページは → こちらから👀 

ご高覧ありがとうございました。(^:^)// 


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